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12cm~越えられない距離~

第25章 付き合って下さい!

決意をした真央に、要さんが微笑みを浮かべると

「頑張って」

「はい!!」

そして、要さんは体育館の中に戻っていった。

「…真央」

声をかけると、驚いた顔で俺を振り向き

「あ…繚平くん!!ビックリしたー」

「真央、部長なん?」

「聞いてたの!?」

真央は唇に人差し指を当てて、

「まだ発表してないから、内緒ね」

と、念を押してきた。

「要さん、色々考えてるんだな」

「うん。考えた結果であたしを選んでくれたんだから…頑張る」

「そうだな」

握りこぶしを作って、気合いを入れた真央に、顔がほころんだ。

真央なら、皆と上手くやれるから、いいリーダーになれるだろうな。

「そう言えば…あの日、本当にノブちゃん家、行ったん?」

突然、俺が話を振ったせいか、真央が挙動不審な動きをした。

「え、えぇっ!?何?ノブちゃん何か行ってた!?」

「言わない…ってか、会ってない」

「あ、そっか。あはははは」

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