テキストサイズ

12cm~越えられない距離~

第25章 付き合って下さい!

そのまま台所に通されると、ダイニングテーブルの上に、ミキサーが置いてあった。

「おい、みぃ。何味にする?」

ノブちゃんが呼び掛けると、みぃちゃんがふくれ面になって

「かわいいプリンセスって呼んで!!」

「はいはい。…ったく」

諦めたようにため息をつき

「かわいいプリンセス。今日はどのようにいたしましょう?」

「イチゴで、クリームいっぱい乗ってるの!!」

「かしこまりました」

ノブちゃんは、ミキサーに氷と牛乳、いちごシロップとイチゴジャムを入れて、スイッチを押した。

「へぇ。こうやって作るんだ」

「そして、仕上げな」

グラスに移し替えて、ホイップクリームを浮かべると、ホイップの上からいちごシロップを掛けた。

「出来上がりです。どうぞ」

みぃちゃんが歓喜の声をあげて、ストローで飲むと

「おいしい~!!おにーちゃん、ありがとー!!」

にこにこ笑ってフラペチーノを飲むみぃちゃんに、こっちまで笑顔になってしまう。

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