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12cm~越えられない距離~

第25章 付き合って下さい!

あっけらかんと答えるみぃちゃんに、かくんと肩を落とした。

「何にも覚えてないの?」

みぃちゃんは目線を上に向けると、うーん、と考え込んで

「んとね、プールで遊んで、お絵かきした」

「へぇ…楽しかった?」

「うん。おねーちゃん、やさしくてすきー」

大きく頷き、へらっと笑いながら答えて

「おにーちゃんもすきなんだよね~?」

と、ノブちゃんを向いて首を傾げながら言った。

「は?みぃ?」

ちょっと慌てたようにノブちゃんが問いかけると

「おねーちゃんにゆったら、ほっぺあかいの」

真央が助けられたって…それか?

みぃちゃんから、ノブちゃんの気持ちを聞いたから、告白する勇気が出た…のかな?

ノブちゃんを見れば、照れくさいような、困ったような表情で…

「ごちそう様でした」

「あ、どういたしまして…?」

「恋バナも、ごちそう様」

にんまり笑うと、ノブちゃんが『あ!』と驚き、悔しそうに口を尖らせた。

「こいばなってなに?おいしいの~?」

みぃちゃんの問いかけに、思わず吹き出したら、ノブちゃんも笑いだした。

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