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12cm~越えられない距離~

第26章 そんなんじゃないから

そして放課後になり…

俺の気分はものすごく落ちていた。

1つ目は、二学期に入ったことで、席替えが
あったって事。

同じクラスなんだから別にいいだろって思ってたのに、いざ自分の隣が違う子になると…。

そして二つ目は。

皆美ちゃんが迎えに来るのを、クラスの奴らが楽しんでる事だ。

「何か雰囲気違わない?」

アキを迎えにやって来た真央が、俺とノブちゃんに声をかける。

「あー、うん。繚がさ」

「ちょっと話聞くだけだ」

訳が分からないと首を傾げた真央に、アキが声をかける。

「お待たせ。行こうか」

「うん、じゃあね」

二人が教室を出ようとした所で

「おい、繚平!来たぞ!!」

廊下にいた奴が声をあげた。

はぁ…来たか。

「え!?何?」

真央が周りの反応を見て、キョトンとしている。

「中谷先輩!」

ツインテールを揺らして、皆美ちゃんが走ってきた。

「おっ…お待たせ、しま…しました!」

走ってきたせいか、息が上がってゼイゼイ言ってる。

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