無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

そして、日曜日。

何十回鏡を見たことだろう。

それでも納得しきれなくて、落ち着かない。

おかしくないよね？

似合ってる…かな？

ノースリーブの青色ワンピース。

それに白色のジャケット。

普段、スカートなんてあんまり着ないから、本当、困る。

真央みたいに可愛い子なら、甘め系の格好も似合うだろうし、いいんだけどな。

私は…ちょっと無理かも。

朝から何回目よ!?って言いたくなるくらい、ため息をこぼした。

あ、ダメダメ。

出掛ける前からこんな気持ちじゃ、楽しむものも楽しめなくなる。

それにしても。

今日、どこに行くんだろう？

繚に聞いても、

「当日、楽しみにしてて」

って言うだけで、具体的な話は何もなくて。

だからこそ、楽しみなのに…少しだけ不安になってしまう。

何で私を連れて行きたいんだろう…。