12cm~越えられない距離~
第4章 仕組まれたデート
根本さんとアトラクションのある方向に向かったんだけど。
根本さんの様子が…おかしい。
さぁて、どうしたもんかな。
「根本さん。ちょっと休憩しよ」
「え?もう?」
「まぁまぁ、ベンチもあることだし」
ちょっと呆れ顔の根本さんを座らせると、鞄から箱を出して差し出した。
「飴。好きなのどうぞ」
「へ?…あ、ありがと…」
箱の中には数種類の飴が入ってる。
「最近、これにハマってるんだ」
「へぇ…あ、美味しい」
「それは良かった」
俺も一粒取って口の中に放り込む。
「…根本さんさ、何で嘘ついてまでこっち来たの?」
「え!?」
「もしかして、ノブちゃんと真央を二人きりにしたかった…とか?」
「……」
黙っちゃった。
否定しないのはそうだって事かな。
「…何で嘘だって思ったの?」
「めっちゃテンション低いし。好きなもの乗りに行く感じじゃないから…かな」
楽しみなんだったら、足早になったり笑顔浮かべたりするだろうけど、淡々としてるんだよな。
だから、バレバレ。
「まさかとは思うけど…真央に頼まれた!?」
「あ、違う違う。それはないし」
…そこまで否定されるか。ノブちゃん、残念だったな。
「ただ、真央がなんだか悩んでて…二人にしたほうが話せるかなって思ったんだよね…」
根本さんの様子が…おかしい。
さぁて、どうしたもんかな。
「根本さん。ちょっと休憩しよ」
「え?もう?」
「まぁまぁ、ベンチもあることだし」
ちょっと呆れ顔の根本さんを座らせると、鞄から箱を出して差し出した。
「飴。好きなのどうぞ」
「へ?…あ、ありがと…」
箱の中には数種類の飴が入ってる。
「最近、これにハマってるんだ」
「へぇ…あ、美味しい」
「それは良かった」
俺も一粒取って口の中に放り込む。
「…根本さんさ、何で嘘ついてまでこっち来たの?」
「え!?」
「もしかして、ノブちゃんと真央を二人きりにしたかった…とか?」
「……」
黙っちゃった。
否定しないのはそうだって事かな。
「…何で嘘だって思ったの?」
「めっちゃテンション低いし。好きなもの乗りに行く感じじゃないから…かな」
楽しみなんだったら、足早になったり笑顔浮かべたりするだろうけど、淡々としてるんだよな。
だから、バレバレ。
「まさかとは思うけど…真央に頼まれた!?」
「あ、違う違う。それはないし」
…そこまで否定されるか。ノブちゃん、残念だったな。
「ただ、真央がなんだか悩んでて…二人にしたほうが話せるかなって思ったんだよね…」