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12cm~越えられない距離~

第6章 後ろから…

俺が首を傾げながら聞くと

「ごめ…っ」

小声で謝りつつも、堪えきれなかったのか爆笑してる。

俺たちは顔を見合わせて…誰ともなく笑いだした。

「ほんと、仲良いよね」

ちょっと落ち着いた根本さんの言葉に

「かもな」

「腐れ縁かもよ!?」

笑いながら俺と真央が答えると

「せっかく仲良くなったんだし、呼び名変えない?」

と、ノブちゃんが提案してきた。

「え?何に?」

「出来れば名前で。信彦くんでもノブちゃんでもいいよ」

「…ノブコちゃんは?」

「それはダメ!!拒否!!」

手で×印作って顔の前で掲げて…おい、必死だな。

「じゃあ…ノブちゃん、かな」

小首を傾げて答えた真央に、ノブちゃんは満足げで。

そんなノブちゃんを見て、俺と根本さんが笑いを浮かべてると

「そこ!!笑ってるけど、皆だから!!」

「え?私も!?」

キョトンとした顔で聞く根本さんに、

「ノブちゃんでよろしくです」

「あ…呼び方ももう決定なんだ」

苦笑い浮かべて…でも拒否してないってことはOKなのかな。

「繚も!!」

「は!?俺はいいだろ!?ノブちゃんって呼んでるし」

「根本さん、じゃ固いだろ!?」

…そっちかよ。

「…ノブちゃんだって、根本ちゃん、だろ?」

「だから俺も呼び方変えるし!!」

そういう問題か!?

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