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12cm~越えられない距離~

第6章 後ろから…

その後、弁当を食べ終えて。

次どこに行こうかって話になり、せっかくだから無料券を使うかって決まった。

「じゃ、ゲームしに行こうぜ」




ゲームセンターと言っても、デパートにあるのとはちょっと違って、体感形のものばかりだった。

真央とノブちゃんでペアになり、エアホッケーみたいなゲームをやってみたけど、対戦相手がCPUで、ルールが分からないまま負けてしまった。

「くっそー!!何だよ、これ!!」

「ノブちゃん、お疲れ様」

「アキたちは何やるの?」

真央の問いに、

「うーん、そうだなぁ…」

ぐるっと辺りを見回して。

「あ、あれは?」

俺が指差した先を見て、アキが眉を上げた。

「バスケットのシュートゲームだって。高得点なら景品も出るらしいよ。どう?」

「…やる?」

お、乗り気じゃん。

正直、俺はバスケ得意じゃないから、アキに頼らないと景品なんて無理なんだけど。

「じゃ、行こうか」

アキを伴ってエントリーして、係員に簡単な説明を受ける。

「要は、5本シュート決めればいいんだよね」

うわ。あっさり言うなぁ。

「投げる?」

「あんま自信ないから、先どうぞ」

俺の言葉にふふっと笑いを浮かべると、アキはシュート体勢に入った。

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