テキストサイズ

だぶるラブ! 僕の周りは花盛り

第3章 これで、学園の一員

「エスカ組には悪気はないから許してあげて!」
 俊季に話しかけてきた男子生徒。

「あ、はい…」
 俊季は少し警戒しつつ返事をした。

「その反応は、学園外…もしかしてヨソから来た?」


「僕は…これ」
 俊季は学園から送ってきた手紙を見せる。


「!……なるほど…」
 男子生徒は、少し驚くがすぐ笑顔になる。


「葉多流はわからないね。わからないことあったら何でも聞いて!僕。勝山 佐
(かつやま たすく)よろしくね」
 勝山たすくと名乗った男子生徒は笑顔で握手を求めてきた。

「あ…うん…僕は、広瀬 俊季です」
 俊季は少し警戒しながら手を出す。

「よろしく!」
 佐は嬉しそうに手を握ってふる。


(この子はノーマルだよな…よかったまともな子もいて…)
 俊季には、”普通に明るい”男子という印象。

(それにしても、掌けっこう硬い…何かしてるのかな?)
 俊季は相手の手の硬さに驚く。


「さっきのエスカ組の迫力負けしてるね。僕は地元中学からの入学だから会長の
事別にどうこうないから、安心して!」
 表情があまり変わらない俊季に気を使ったのか、勝山が無理に笑う。


「ご、誤解しないでくれ…」
 俊季は変な風に思われてると思って訂正しようとする。


「そこ!」
 女子生徒のポンターの光が俊季に向く。


「とりあえず、座ろう…」
 佐が俊季の隣に座る。

「あ。うん」
 俊季も座る。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ