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だぶるラブ! 僕の周りは花盛り

第3章 これで、学園の一員

「これで、広瀬君が『花びらの君』って事だね」
 佐が話を進める。


「そんなので呼ばれてない!僕はあの人が生徒会長だって事も知らなかったし!僕以外の誰かだよ!」
 自分ではない。と俊季は主張している。


「コバが「知らない」って言うし…僕は広瀬君がそうだと思ったんだけど、君がそこまでいうなら、他の子なのかもね」
 佐は俊季の容姿を見ながら言う。


 「勝山佐」
 佐が呼ばれた。


「呼ばれた!『はい』」
 佐が大きな声で返事をして立ち上がる。 


「じゃ、僕行くね」
 佐が片手を上げ、俊季の側から立って歩いていく。

 俊季も軽く手をあげ見送る。

(佐は普通だな…普通であってほしい。普通の友達がほしい…)




・・…


・・…



(ひろせまで、長いな…ここにいるの全員で何人いるんだろう…)
 広瀬は周りを見回している。

(日本人が多いな…当たり前だな、日本だし、言葉をきちんと聞き取れるって嬉しいな)


(このあと、寮に行って…ああ、今日から誰かが作ったものを食べれるのか…楽しみ!!)



「っろせ……ろせ…」


(…ん?呼ばれた?)
 自分の名前が呼ばれたような気がした。

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