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だぶるラブ! 僕の周りは花盛り

第5章 兄の背中を追って

 「高校生活を有意義なものにしていく為に、切磋琢磨する仲間を見つけてください。悩みが有れば、仲間や僕たち生徒会に打ち明けて下さい」


(生徒会に相談だと!兄さんにそんな煩わしい事させない!問題は俺が解決してやる!)
 心の中で錬馬は誓っていた。


 「新入生の皆さんには、我が校の名前は長いと思っていると思います。だから、体育校(たいいくこう)とか、虹体校(にじたいこう)と呼んで
学校を盛り上げていきましょう」
 生徒会長が万遍の笑顔を振りまく。



「キャー」
 黄色い声があがる。


(たく(怒)またかよ…)
 錬馬の顔に怒りマークが広がる。



「笹木錬馬くん…お話いいですか…」
 女子生徒が話しかけてきた。


「ん?なんだよ!」
 錬馬は振り向いて女子生徒を確認する。

「ひっ!」
 女子生徒は今にも泣きそうな顔をしている。

(なんだよ…そっちが話かけたんだろ!そんなに俺が怖いのかよ!)

「で、用事はなに?」
 錬馬はあきらめモードで女子生徒を見ている。


「あ…でも、その。会長が探していました…」
 女子生徒は今にも泣きそうな

「兄さんが!どこ行ったらいい?」
 さっきまでの表情が一変、笑顔になっていく錬馬。


「えって、壇上の裏に…」


「わかった!」
 笑顔でその場から離れていく錬馬。












「………錬馬くんって笑うんだ…」

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