だぶるラブ! 僕の周りは花盛り
第6章 副会長の苦悩
手鞠視点
(いた…)
手鞠は女の子に詰め寄る錬馬を見つける。
(あー…この兄弟は容姿や言動は真逆なのに、僕を困らせるのはおんなじ…)
「笹木錬馬くん、探しましたよ」
手毬はゆっくり錬馬に近づく。
「あ゛」
睨む錬馬。
(”あ゛”だと それは、こっちのセリフだ!)
額にを浮かべる手毬。
「あ、副会長様!」
座っていた女子生徒たちは立ち上がって手毬の方に走る。
(おっと、いかんいかん。冷静に…)
「ハイハイ」
手鞠は一呼吸おいて話す。
「笹木錬馬くん。先達て『壇上裏に来るように』伝達したつもりだったけど、伝言は聞いているかな?」
営業スマイル的な微笑みを浮かべる手毬。
「!…ぁ」
錬馬はバツの悪そうな顔をしている。
「伝言は伝わっているようですね…」
眼鏡を少し上げる。
「さ、一緒に来て…」
手鞠が軽く錬馬の背中を押す。
「なんだよ!背中触るな!」
錬馬は手鞠の手を払う。
キョトンとする手毬。
そして、その顔のまま、はらわれた手をジッと見ている。
(な、なんだ、この扱いは…理解できん。
兄が天然バカなら、弟は潔癖バカか!)
(いた…)
手鞠は女の子に詰め寄る錬馬を見つける。
(あー…この兄弟は容姿や言動は真逆なのに、僕を困らせるのはおんなじ…)
「笹木錬馬くん、探しましたよ」
手毬はゆっくり錬馬に近づく。
「あ゛」
睨む錬馬。
(”あ゛”だと それは、こっちのセリフだ!)
額にを浮かべる手毬。
「あ、副会長様!」
座っていた女子生徒たちは立ち上がって手毬の方に走る。
(おっと、いかんいかん。冷静に…)
「ハイハイ」
手鞠は一呼吸おいて話す。
「笹木錬馬くん。先達て『壇上裏に来るように』伝達したつもりだったけど、伝言は聞いているかな?」
営業スマイル的な微笑みを浮かべる手毬。
「!…ぁ」
錬馬はバツの悪そうな顔をしている。
「伝言は伝わっているようですね…」
眼鏡を少し上げる。
「さ、一緒に来て…」
手鞠が軽く錬馬の背中を押す。
「なんだよ!背中触るな!」
錬馬は手鞠の手を払う。
キョトンとする手毬。
そして、その顔のまま、はらわれた手をジッと見ている。
(な、なんだ、この扱いは…理解できん。
兄が天然バカなら、弟は潔癖バカか!)