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だぶるラブ! 僕の周りは花盛り

第1章 今日僕は入学します

学校法人 虹の丘学園の学校理念は、
常におもいやりの心を持って、他人への配慮した言動を行う。
いつも努力を怠らず、心身ともに鍛える。
各自が自分の行動に責任を持ち、十分に考えて行動すること。
校内外においても礼儀正しく、お互いに挨拶を心がける。

俊季が通う事になった
付属体育スポーツ学部高大一貫校は、
競技に専念できるように、3段階に学業を区分し無駄をはぶいた一貫性を持たせたせ、
生徒1人1人に目の行き届いた教育の実践を目標にしている。


そして、俊季に送られた手紙は、特待生招待状(入学許可書)と呼ばれている。

虹の丘学園が独自の査定を行ない『我が校に来ませんか?』的な事を書いた手紙の事である。
査定の方法は分からないが、
一般入学者の入学金10億と言われている入学金や年間数千万と言われる授業料まで免除になるということで、貰った人が断る事はほぼ無い。


(僕…知らなかったけど、パパもママもこの学園の卒業生だった。
だから、招待状がきた事をとても喜んでいた)


 頭の中に手を取って輪を描いて踊る両親を思い出す。

(いつまでも、一緒にいたら…僕に依存する…いい機会だったのかも…僕も親離れしないと…)


 俊季の横を背の高い生徒が追い越していく。

(背高!いいなぁ…)

 俊季は背の高い生徒を目で追う。
そして、自分の手足を見て、ハーっとため息をついた。

(僕ももう少し背が欲しい…)

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