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だぶるラブ! 僕の周りは花盛り

第1章 今日僕は入学します

「では、本年度入学式を開会します」
 司会者が式の開会を宣言した。

「は、はじまった…」
 俊季は男子生徒より壇上に気が向く。


「あ、あの…離してください。入学式が始まりました」
 俊季は男子生徒の腕をホンの少し押す。

「……」
 驚いた顔をした男子生徒は手を離す。

「あなたも、ココにいると言う事は、一年生なんでしょ?締める所は締めていた方がいいですよ」
 俊季は制服を調えて座りなおす。


   ブルッ
 俊季の携帯が震える。ちゃんとマナーにしている。

 <ちゃんと席に着いてる?見えないわ>
 母からのメールだ。

(はーもう、過保護だな)
 確認だけして、携帯をポケットにしまう。


(みんなスポーツ選手。背が高いから、分からないんだろうなぁ)
 俊季は周りをチラチラ見ていた。


「みなさん、入学おめでとう。私は校長です!よろしく… …っ… ……」
 校長先生の声が聞えるが、俊季は違う事を考えていた。


(なんで…僕は何か得意な種目もない普通…以下かもしれない、中学の部活活動も幽霊だったし…)


 入学案内には毎日…保健体育とクラブ活動みたいな時間割が書いてあった。

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