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あなたに溺れさせて

第1章 私が…?

私の言葉に反応したかのように部屋の扉がわずかに開き…

「あ、言い忘れてたけど…」

都姫が顔を覗かせている。

…何よ。

顔色を伺ってみるが何を考えているのかさっぱりわからない。

「…何かしら?大切な用件?違うなら後に…「もしかしたら、猶予が1年もないかもしれません…お嬢様の自由な時間が。それでは…」

パタン……

都姫は丁寧にお辞儀をして出て行った。

どういうこと?

私の時間はあと1年あるはずよ?

それがもっと短くなる…ありえない。

ふざけてる、何かの脅しよ…そうよね?

でも、もし私の残された時間が僅かならば私はもう愛を知ることは出来ない

たぶんね。

「もう寝よ、明日また聞けばいいし…。」

私は布団に潜ってすぐに眠ってしまった。

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