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あなたに溺れさせて

第1章 私が…?

私の目の前には偉そうに座るお父様の姿がある

「ご用件はなんでしょうか?」

「…お前に大切な話があるんだ。」

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「そんな…。それは本当ですか?約束と違うのですが…守ってくださらないおつもりですか?」

お父様の話は朝からは重た過ぎた

私の未来が消えたんだ

たった今、お父様の話を聞いて…。

私の家には男の子がいない

お父様のあとを継ぐ人は私しかいない

が、お母様である稀衣は私があとを継ぐのをひどく嫌がった。

私と稀衣さんはとても仲が悪く、最近は顔を合わすことさえしなくなった。

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