不器用なくちびる
第12章 再会
「あ、あの…葉子先輩、ごめんなさい。
私ちょっと体調が悪くてボーッとして…
せっかく、お、弟さんが…」
「栞ちゃん…無理しなくていいよ。
2人を見てたらわかるよ。
私のこと以外にも何かあるんじゃないか
って思ってたんだけど…
あいつ、もしかして栞ちゃんのことを
ずっと忘れられなかったのかな?
栞ちゃんもよね?」
「わかりません…
でも中学の同級生で…
仲が良かったんです。
でも私は突然イギリスに
行ってしまって…
私は橘くんと離れてから
彼のことが好きって気付いて…」
「そっか…
今こんなこと言っても
辛いだけかもだけど…あいつ
今までほんとに女っ気無かったよ。
誰かと付き合ってみれば
何かが変わるかもって思って
瑞希ちゃんのアプローチにも応えたら
って言っても全然聞かなくて…
でも急にああなってたんだね…
望んでたことだけど全然喜べないな。
あいつが栞ちゃんを見る顔…
あんな表情…初めて見たよ…」
私ちょっと体調が悪くてボーッとして…
せっかく、お、弟さんが…」
「栞ちゃん…無理しなくていいよ。
2人を見てたらわかるよ。
私のこと以外にも何かあるんじゃないか
って思ってたんだけど…
あいつ、もしかして栞ちゃんのことを
ずっと忘れられなかったのかな?
栞ちゃんもよね?」
「わかりません…
でも中学の同級生で…
仲が良かったんです。
でも私は突然イギリスに
行ってしまって…
私は橘くんと離れてから
彼のことが好きって気付いて…」
「そっか…
今こんなこと言っても
辛いだけかもだけど…あいつ
今までほんとに女っ気無かったよ。
誰かと付き合ってみれば
何かが変わるかもって思って
瑞希ちゃんのアプローチにも応えたら
って言っても全然聞かなくて…
でも急にああなってたんだね…
望んでたことだけど全然喜べないな。
あいつが栞ちゃんを見る顔…
あんな表情…初めて見たよ…」