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不器用なくちびる

第2章 呼出

入学式の日、
ほとんどの生徒が同じ小学校出身
であるということや、どこか大人びてる
雰囲気の同級生たちに気後れして
ため息ばかりついていた私…

だけど。

その中で、小柄ですごくキレイな目
をしたかわいい男の子に
目を奪われたんだ。

一目惚れってほんとにあるんだな…

自分が小さいから身体の大きな人に
憧れてたんだけど…
彼のことはかわいいなと思った。
無邪気な笑顔も、新生活で不安な私を
温かい気持ちにさせてくれた。

とにかく理由はわからないけど…
私は一目で彼に恋をした。

吉井玲くん。

今日のことがあなたの耳に届いたら
どうしたらいいのかな…

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