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不器用なくちびる

第3章 初恋

次の日、私は学校への道を歩いていた。

椎名に会うのはやっぱり怖い。
あとどこかのクラスにはいるであろう
茶髪とかにも…会いたくない。

でも椎名は学校に来なかった。
前からよく休んではいたけど…
何だか拍子抜け。

っていうかとりあえず良かった!!

いつものように、休み時間になったら
吉井くんの教室の近くに行こう!
私は隠し持っている吉井くんの
クラスの時間割をチェックした。


バレたらストーカーみたいかな///


いつも遠くから見ているだけの
彼の明るい笑顔を思い浮かべ、
栞の頬が緩んだ。

吉井くんの顔を見れたら
少し元気になれるかもしれない。

私の初恋の人…

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