不器用なくちびる
第3章 初恋
次の日も、その次の日も
椎名は学校に来なかった。
茶髪やあの時居た他の男子と
顔を合わすこともなく、
あのことが噂になる事も無かった。
こうして過ごしてると何も変わらない。
全部夢だったみたいだな…
でも変わったこともあって。
あれから吉井くんを見に行こう
とする度に橘くんが廊下にいて
何かと話しかけてくるのだ。
それも他愛も無い話ばかり…
明らかに迷惑そうな顔をしても、
橘くんは平気な顔をしていた。
今までほとんど話したこと無かった
のにどういうつもりなんだろう…
私のあんな姿を見て、好き、
とかあり得ないし。
やっぱり心配してくれてるだけ
なのかな…
橘くんって元々はすごくいい人
なんじゃないかって思うから。
でもそんなの自己満足だよ。
私は橘くんと会うとあの日のことを
思い出して辛いだけたもの…
椎名は学校に来なかった。
茶髪やあの時居た他の男子と
顔を合わすこともなく、
あのことが噂になる事も無かった。
こうして過ごしてると何も変わらない。
全部夢だったみたいだな…
でも変わったこともあって。
あれから吉井くんを見に行こう
とする度に橘くんが廊下にいて
何かと話しかけてくるのだ。
それも他愛も無い話ばかり…
明らかに迷惑そうな顔をしても、
橘くんは平気な顔をしていた。
今までほとんど話したこと無かった
のにどういうつもりなんだろう…
私のあんな姿を見て、好き、
とかあり得ないし。
やっぱり心配してくれてるだけ
なのかな…
橘くんって元々はすごくいい人
なんじゃないかって思うから。
でもそんなの自己満足だよ。
私は橘くんと会うとあの日のことを
思い出して辛いだけたもの…