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不器用なくちびる

第4章 二人

!!


「…お願い…消して…」


「お前バカ?消す訳ないじゃん。
俺、エロいペットが欲しいんだよね。」


今日の椎名は何だかいつもより饒舌で、
テンションがちょっとおかしかった。


「で、この間みたいのは栞ちゃんには
まだちょっと早かったみたいだ•か•ら〜
今日は俺が優しく教えてやるよ(笑)」


くちゅ…

ベッドに寝かされ椎名の唇が重なった。


「二人きりでかわいがってやるからさ」


すぐに唇を割ってくる。
見せられた画像が頭の中をグルグル
回って何も考えられない…

でも、首を傾け何度も繰り返されるキス
に確実に身体の奥が疼き始めていた。

舌を吸い、絡める…
口の中を丁寧になぞる深い深いキス。

今日の栞ははっきりと〝濡れる〟
自分を意識していた。

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