不器用なくちびる
第4章 二人
椎名の家は立派な一軒家だった。
でも妙に生活感が無くて…
他人の家特有の生活の匂いというか。
それが無かった。
この家に入ったら後戻りできない…
本能はそう告げてたけど、
身体は言うことを効かなかった。
可愛らしい少女の写真が
いっぱい飾ってある階段を通り、
二階にある椎名の部屋に入った。
あの子誰だろう…?
……………………
……………………
「もし来る時抵抗したらコレ
見せようと思ってたんだけど
要らなかったな(笑)見る?」
これ…私…?
部屋に入るなり見せられた携帯の画面
乱れた制服。
だらしなく投げ出された足…
あの時。
意識を失った状態の私の姿だった。
でも妙に生活感が無くて…
他人の家特有の生活の匂いというか。
それが無かった。
この家に入ったら後戻りできない…
本能はそう告げてたけど、
身体は言うことを効かなかった。
可愛らしい少女の写真が
いっぱい飾ってある階段を通り、
二階にある椎名の部屋に入った。
あの子誰だろう…?
……………………
……………………
「もし来る時抵抗したらコレ
見せようと思ってたんだけど
要らなかったな(笑)見る?」
これ…私…?
部屋に入るなり見せられた携帯の画面
乱れた制服。
だらしなく投げ出された足…
あの時。
意識を失った状態の私の姿だった。