不器用なくちびる
第6章 麻痺
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椎名の家の玄関はいつも鍵が開いていて
中に入ると栞が鍵をかける。
もう7月なので
閉め切った室内はかなり暑いけれど、
クーラーが入っているのは
2階にある椎名の部屋だけだ。
椎名の家族に会ったことは一度も無い。
写真の飾られた階段を上がり
いつものように椎名の部屋へ向かう。
1ヶ月以上通ううちに
栞には慣れのようなものが生まれていた
ただ今日はいつもと違うことがあった。
部屋で椎名がAVを見ていたのだ。
2人の間にはいつもほとんど会話が無い。
初めて椎名の部屋に来た日は
優しくする時もあったし
よく話してたけど…
そんなのは一度きり。
あの時の椎名は普通じゃなかったけど、
椎名がドラッグとか
どんな悪いものに手を出しているか
なんて栞は考えたくもなかった。
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椎名の家の玄関はいつも鍵が開いていて
中に入ると栞が鍵をかける。
もう7月なので
閉め切った室内はかなり暑いけれど、
クーラーが入っているのは
2階にある椎名の部屋だけだ。
椎名の家族に会ったことは一度も無い。
写真の飾られた階段を上がり
いつものように椎名の部屋へ向かう。
1ヶ月以上通ううちに
栞には慣れのようなものが生まれていた
ただ今日はいつもと違うことがあった。
部屋で椎名がAVを見ていたのだ。
2人の間にはいつもほとんど会話が無い。
初めて椎名の部屋に来た日は
優しくする時もあったし
よく話してたけど…
そんなのは一度きり。
あの時の椎名は普通じゃなかったけど、
椎名がドラッグとか
どんな悪いものに手を出しているか
なんて栞は考えたくもなかった。