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不器用なくちびる

第2章 呼出

入学して初めてわかったけど、
この学校はいくら都会とはいえ
他と比べても結構荒れている方で…
私はなかなか馴染めなかった。

だから、こんなことを相談できる
ような仲の良い友達もいなかった。

それに男子にブラウスを
脱がされかかったとか…
何の免疫も無かった私は
恥ずかしくて
親にも打ち明けられないと思った。

この後どんなことが待ち受けているか
ちゃんと理解していれば
早目に誰かに助けを
求めていたかもしれないけど…

大人しくしていれば
やり過ごせるような。

どこか現実として受け止め切れていない
甘い自分がいた…

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