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不器用なくちびる

第7章 願い

香山が俺と話してくれるようになった
きっかけは音楽の話からだった。
それもクラシック。

俺は姉ちゃんに影響されたから
なんだけど…
正直これまで周りの奴らには
言ったことが無かった。
理解してくれそうな奴いなかったし。


「香山のピアノ聴きたいな。」


「趣味でやってただけだから全然だよ〜
それにうちのピアノは
もう処分しちゃったの。」


それは残念だな…


その後一緒に屋台を周り、
夜には二人で花火を見て…
俺はまた高速船で帰った。

今日一日でわかったことは…
俺、マジで香山が好きみたいだ。

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