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ありがとう。

第3章 指名

ちょうどその時ボーイがやって来て
翔くんと優斗くんが移動の時間に。

新しいホストが名刺を持って
次々と来てくれるのに
非常識とわかっていながらも
私は翔くんを目で追っていた。

翔くんがいる席は必ず
お客様が楽しそうに笑い
翔くんもずっと笑っている。

目の前のホスト達が
一生懸命に話しかけてくれても
私の耳は周りの音を
全て拒否しているかのように
翔くんの声だけが
ハッキリと耳に入って来る。

今までも何店舗も行ったのに
初めての感覚だった。

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