溺れる愛
第7章 勉強
「さっきまで部活の連中と一緒でさ。その時聞いたんだけど、芽依が合宿来てくれるって本当?」
『あ、はい!本当です…!』
(先輩が名前を…まだ慣れないけど嬉しい…)
「ごめんね、なんかこの前練習見に来てくれただろ?その時の冷やかしがまだ続いてて…迷惑なら断っていいんだよ?」
『迷惑なんて…!むしろ嬉しいってゆうか…あの…っ』
(正直に言っちゃったよー恥ずかしい…!)
受話器から俊哉の優しく笑う声が聞こえてきて
「良かった。実はさ…俺もすげぇ嬉しかったんだ。芽依が来てくれるって聞いて…」
『…え……?』
(先輩…そんな風に思ってくれたの…?)
つい電話に夢中になっていた芽依は
俊哉の甘い声に酔いしれていると
ふと携帯を当てている反対側の耳に違和感を感じた。
「しー…声、我慢しろよ…」
那津が小声で囁きかけてくると同時に
その手が服の上から芽依の胸を捕らえる。
(…!!ちょっと…やだっ!)
ビクンと身体を震わせて、後ろから抱き締めてくる那津を睨むと
那津は飄々とした態度でその手を止める気配はなかった。
「────…い……芽依?どうした?」
『っあ!いえ…あのっ…』
(ダメ…!那津くんに気をとられて、話聞いてなかった…)
その時、那津の熱い舌が首筋をつーっとなぞった。
『…っ…!』
(やだ…!やっぱり最低…っ)
声が洩れないように必死で口を押さえながら
なんとか意識を受話器に集中させようとするも
那津の指が、舌がそれを許さない。
「合宿っていっても、最後の1日は自由なんだ。
良かったら2人で観光でもしない…?」
(う、嬉しいのに…ダメ…そんなとこ触んないで…っ)
那津の指が内腿を擽るようになぞって
思わず腰が浮いてしまう。
『あっ…はい…っ、しま…す…』
(上手く話せないよ…っ)
「本当?やべー。マジで嬉しい!俺、それを励みに合宿頑張れそう。」
(あ…直接はダメっ…!!)
那津の指が、ショーツの隙間から直接
芽依の秘部へと触れる。
『─────っ!!』