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溺れる愛

第9章 花火







そして、小さな低い声で俊哉が呟く。





「…キス…していい?」




(─────っ…)



その表情が余りにも妖艶で、思わず目が離せない。




『……………はい……』



小さく返事をすると、そのままお互いの距離が近付いて


そっと熱い唇が重なった。



目を閉じて、遠くで花火の音を聴きながら
大好きな彼と初めてのキスに、芽依は心を震わせた。





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