
溺れる愛
第11章 結合
「じゃあ今日は指じゃなくて違うのでイこっか?」
チュッとリップ音を立てて離れた唇がそう告げる。
『はぁ…は…違う…?』
意味がわからなくて困惑していると
那津は中から指を抜いて、そのまま履いていたズボンを下ろした。
(ま…まさか…嘘…!)
さすがにその行動で全てを悟った芽依は
動揺を隠しきれずに拒んだ。
『や…やだっ!お願い…それだけは…』
「イきたいんだろ?」
那津は妖しく笑うと、自らのモノを芽依の入り口にあてがう。
途端に芽依の腰が引けて、弾かれた様に声をあげた。
『ねぇお願い!それだけは辞めて…!他は何でもするから…!』
(どうしよう…どうしよう…!)
涙目で懇願するも、那津はそれを嘲笑って
逃げ腰の芽依を両手で手繰り寄せると、那津のそれがチョンと入り口に当たった。
『───!!』
「初めは痛いだろうけど、こんなに濡れてるし
そのうち良くなると思うから」
冷酷な目が、怯える芽依を射抜く。
