溺れる愛
第17章 社会人編スタート
「とにかく!先輩はせっかくの容姿を台無しにしてます!
凄く勿体ないです!
それを生かさないでどうするんですか!」
『そこまで褒められる程の顔じゃないと思うけれど…』
「いいえ!私が言うんだから間違いないです!
合コンしましょう!ね?」
こうしてグイグイ押されると弱いのよね…私。
それに可愛い後輩の頼みだし…
那津の事もそろそろ忘れないといけないって
最近益々思うようになっているし
一回だけなら……。
『…わかったわ。じゃあ、一回だけね?』
「本当ですか?やったー!
じゃあ先輩のためにイケメンを沢山用意しますね!」
『ははっ、ありがとう。
だけど別にイケメンじゃなくてもいいよ。
誠実な人がいいかな。』
「任せて下さい!わぁー嬉しいなぁ」
本当に嬉しそうに笑う菜々子ちゃんに、私までほんわかした気持ちになってきた。
こんな顔が見られるなら、一度くらい合コンに行ったって構わないと思った。