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溺れる愛

第19章 思っていた以上に





その人の顔を見た途端、

全ての時間が止まった様な感覚になった。


さっきまであんなに騒がしかった会場の人々の声も

食器の鳴る音も

歩く音も


何も聞こえなくなった。



『──────……』



だって、そこにいたのは



私がずっと会いたくて


好きで好きでどうしようもない



那津とそっくりな人だったから──。




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