
溺れる愛
第23章 この幸せを守りたい
すると、芽依はまた顔を真っ赤にして俯いた。
むくれたり照れたり…忙しい奴。
心が愛しさでじんわりと温かくなる。
こんな感覚は初めてで
正直どうしたらいいのかわからない。
だけど、俺はこのまま
このフワフワする感覚に身をゆだねておきたい。
「俺は…お前以外は要らない。
お前しか愛せない。
解ったか?」
『…うん……わかった。』
はは…耳まで真っ赤。
本当、可愛いな…
なぁ…少しだけ……触れてもいいか?
俺はそっと芽依の顎を掴んで、ゆっくりと顔を上げさせた。
芽依の瞳は少し潤んでいて、顔は暗くても解るくらいに赤い。
お互いの視線が絡まって
そこからひしひしと気持ちが伝わってくるようで…
俺が親指でそっと芽依の唇をなぞると
芽依は少しだけピクっと震えた。
そして、ゆっくり顔を近付けて
芽依の柔らかい唇に、そっと口づけた。
やべ……。
なんか…幸せすぎて…泣きそうだ……。
