
溺れる愛
第29章 エピローグ
『わー、流石に埃っぽいね。窓開けないと』
一年以上放置していた部屋は、元々綺麗だったけれど
やはり想像以上のもので
とりあえず私は掃除から始めて、その間那津はひっきりなしに電話をかけたりパソコンとにらめっこをしていて
やっぱり社長は忙しいんだな…と
少しだけ寂しい気持ちになってしまった。
でも、仕方ないんだから。
私はそんな彼を好きになったんだし
私は私の出来ることで彼を支えたい。
そう思うと、掃除や料理だって何でも頑張れる。
全てを終えたときにはもう夜も更けていて
この日は二人共疲れきってしまって
ベッドに入った途端に眠りについてしまった。
