
溺れる愛
第29章 エピローグ
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迎えた輝之さんとまりあさんの披露宴パーティー。
私は那津の手配したヘアメイクさんに綺麗にドレスアップしてもらい
スーツをビシッと着こなした那津の腕に手を添えて
立食式のパーティーに参加していた。
緊張して…脚が震えちゃう…。
ガチガチになっている私に那津がコソッと
「俺がついてるから、安心しろ」
と耳打ちしてくれる。
なんで私がこんなに緊張しているかというと…
このパーティーには勿論だけれど
那津のお父さんとお義母さんがいらしているから…。
周りは企業の社長だとか
なんだかお偉方で溢れかえっている。
私は那津のエスコートに従って
色々な人に挨拶をして回っていた。
チラッと菜々子ちゃん達を見ると、二人も私達と同じ様に挨拶回りに大忙しだった。
そこで私達に、甲高い声がかかった。
「那津さん、芽依さん。お久しぶりです」
