溺れる愛
第30章 番外編─おてんば子供に囲まれて─
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遊び疲れて眠ってしまった瀬那と結芽の寝顔を
那津と一緒に眺めてから子供部屋を後にした。
それからリビングでソファに並んで座りながら
私は那津の肩に頭を乗せる。
すると那津はそっと私の腰に手を回してくれて…
こういう自然のやり取りみたいなものが嬉しくて。
私はそっと目を閉じた。
「なぁ芽依?」
『ん…?なに?』
少しうとうとしてしまっていて、夢見心地で那津の声を聴いていた。
「さっきさ、結芽がすげぇ嬉しい事言ってくれた」
『ふふ…何を言われたの?』
「大きくなったらパパと結婚するー!って。」
『そう…じゃあ私は、結芽に負けないように
もっと努力しないといけないわね』
クスクスと笑いあって
そこで私はつい先日の出来事を那津に話した。
『そう言えば、私もこの間
瀬那に凄く嬉しい事を言われたわよ』
「へぇ、何?」
ふふ…瀬那も結芽も
本当に可愛いんだから。