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溺れる愛

第5章 階段




高校生にもなれば、経験こそ無いものの
知識は豊富になるもので

那津の言葉が何を指しているのか
考えるよりも先に気持ちが焦ってしまう。


その部分の湿気は女の悦びを意味するもので


今の芽依にはそれがとてつもなく羞恥であり
屈辱的だった。



『嘘…嘘だ…!』


「パンツにまで染み付いてるのに?」


那津の指は芽依の秘部を弄りながら
言葉で芽依を辱める。


『やっ…だ…、ちが…っ』


弧を描く様に器用に擽る指の感触が
自分の垂れ流す女の欲を増殖させるのが解る。



「じゃあ、確認してみる?」


そう言って、那津の指が下着の隙間からグイっと侵入してきて
その敏感な部分に直接触れた。


『ひぁっ…』


その瞬間


くちゅ…と厭らしい音が鳴った。


それが何よりの証拠で。


那津の愛のない愛撫で濡れる自分に
芽依は悔しくて涙を浮かべた。


「ほら…見える?すげー糸引いてる」


那津は芽依の目の前に自分の指をかざして
ぬらぬらと光る様を愉しそうに見せつける。


『やだ…やめて……んんっ』


那津は強引に芽依の唇を奪うと
貪るようなキスを降らせた。


そして、唇をくっつけたまま


「感じやすいんだ?」


と意地悪く笑った。



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