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忘れた頃に…

第15章 痛いのはどっち…



「何で?」

『右手でドアを閉めたから。ただの癖?』

ごまかしてもすぐにバレると思い、

「ぼんやりしてて…やっちゃいました。」

と言いながら、左手を見せた。

『あ~あ…火傷?それとも切っちゃった?』

「えっと…縫っちゃった。」

『はぁ?何やってんの!せっかくのデートなのに!!
痛いでしょ?どうする?帰る?』

「いい。どこにいても痛いことに変わりはないから。」


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