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百合短編集

第2章 傷は癒し

それは美咲だった
彼女とは特別な関係であった

「みーさーきー!」
そう呼ぶと美咲はこちらに気づき駆け寄ってきた
「どうしたの?」

「実は片付け頼まれちゃって…このあと用事あるから手伝ってくんない?」

そう伝えると美咲は快く手伝ってくれた




美咲と体を合わせたのは一年前
美咲が桃佳にせがって一度だけ、という約束で体をあずけた

その頃はあまり仲が良くなかったがそれをきっかけに桃佳の後ろには常に美咲がいた
桃佳の言うことはなんでもやりたがり、桃佳とすればいい手下のようなものだった
それもその筈、美咲は桃佳に想いを寄せ体を合わせていたのだ

それは今も片思いで桃佳は美咲の気持ちには気づいていなかった

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