
百合短編集
第1章 絵を書いて
美術部は廃部寸前だった
部員が足りなかったのだ
そこで保科率いる4人の部員で部員募集を図っていた
手始めにビラを配り校門近くにオブジェを設置したりもした
さらに目を引く場所に絵を飾った
…思えば長かった
こんなにも手を尽くしても才能のある部員が集まらなかった
だが今日保科が出会ったのは素晴らしい才能の持ち主佐竹であった
「やっと見つけた!!!」
周りの目も気にせず保科はその場で叫んだ
保科の声に驚いて尻餅をついたのであろう
ドテッという音に合わせて悲鳴が聞こえた
保科は振り向くとそこには原稿を取りに戻ってきた佐竹がいた
「それ…」
佐竹は保科を睨み言った
「私のですけどっ!」
そう言いながら佐竹は立とうとする
が、腰が抜けて倒れてしまった
「プッ…あはははっ」
「笑ってないで助けろっ」
笑い転げる保科に佐竹は涙ぐみながら訴えた
部員が足りなかったのだ
そこで保科率いる4人の部員で部員募集を図っていた
手始めにビラを配り校門近くにオブジェを設置したりもした
さらに目を引く場所に絵を飾った
…思えば長かった
こんなにも手を尽くしても才能のある部員が集まらなかった
だが今日保科が出会ったのは素晴らしい才能の持ち主佐竹であった
「やっと見つけた!!!」
周りの目も気にせず保科はその場で叫んだ
保科の声に驚いて尻餅をついたのであろう
ドテッという音に合わせて悲鳴が聞こえた
保科は振り向くとそこには原稿を取りに戻ってきた佐竹がいた
「それ…」
佐竹は保科を睨み言った
「私のですけどっ!」
そう言いながら佐竹は立とうとする
が、腰が抜けて倒れてしまった
「プッ…あはははっ」
「笑ってないで助けろっ」
笑い転げる保科に佐竹は涙ぐみながら訴えた
