テキストサイズ

姉さんに夢中

第20章 呆れる性欲

ふたりとも動けなかった。

絶頂を迎えた体勢のまま快感の余韻で動けなかった。

幸せを感じるほんのひと時。
ふたりの粗い息づかいだけが部屋に広がっていた。

「・・タカちゃん・・満足した?・・」

「・・うん・・」

ベッドから身体を起こして姉さんを抱き寄せた。

「本当はもっと姉さんとしたいけど・・もう時間が無いね・・」

「・・うん・・」

そっと唇を重ねた後、姉さんにシャワーを浴びてくるよう伝えた。

裸のまま衣類を胸元に抱えて部屋を出て行く姉さんを、ベッドの上で見送った。

口惜しいが、ふたりきりの時間が終わる。

部屋を出るところで姉さんが振り返った。

「・・またしようね・・」

嬉しい言葉を残して扉が閉まった。

その一言で、ベッドにひとり残された僕の股間はまた勃っていた。

本当に自分の性欲には呆れてしまう。

姉さんとのセックスを思い出しながら自分でシゴき始めていた。

ああっ・・姉さん・・姉さん・・姉さん!

ビュビュッ!

またこんなに・・

ティッシュで処理していると、車庫にバックしてくる車の音が聞こえてきた。
僕の夏休みが終わっていくのを冷静に感じていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ