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姉さんに夢中

第22章 リビングで

10月になり、少し肌寒く感じる日も増えてきた。

何の予定もない土曜日。
学校が休みだからお昼近くまで寝ていた。

「ファ〜ア・・おはよぉ・・」

リビングに降りると、台所で母さんと姉さんがお昼の準備をしていた。

「何時まで寝てるのよ!もうお昼だよ?」

母さんが対面式のキッチンから呆れたように言ってきた。

「うん。だから起きてきた・・」

ドカっとソファーに腰を下ろした。

「まったく・・あ、お姉ちゃんはもう座ってていいよ。あとはやるから。」

姉さんはリビングに背を向け鍋を火にかけたところだった。

「うん・・お願いね・・」

姉さんが母さんと入れ替わった。

「タカ、あと15分くらいだから待ってな?」

振り向きもせずに母さんが言ってくる。

「はぁい・・待ってまぁす・・」

ついていたテレビを見ながら適当に返事をした。

「おはよ。お昼はカレーだよ?」

姉さんが僕の前を横切り、隣に腰掛けた。
フワリと姉さんのいい香りが漂う。

丈の長いピンクの長袖ティーシャツにジーンズ姿が可愛いらしい。

ああ・・今日も美人だ・・

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