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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第3章 初夜。

「まっ、身持ちの堅いところも今時の子らしくなくて、そこが良いんだけどな」
 などと、他人が聞けば惚気としか思えないようなことを独りごちた。
「頑張れよな、お前の夢は俺が叶えてやるからさ」
 剛史は呟くと、そっと手を伸ばし、美奈恵のやわからな漆黒の髪を撫でた。
 さて、そろそろ俺もシャワーを浴びて眠るか。眠れなくても、ひと寝入りしておいた方が明日のことを思えば良さそうだ。

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