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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第3章 初夜。

「だろ? なら、お前はやっぱり棄てられたんじゃない。お前をこの世に送り出してくれた両親のことをそんな風に言うのは、もう一切止めるんだ、良いな?」
「うん」
 美奈恵はまるで五歳の子どもに戻ったかのようにコクリと頷いた。剛史が笑って美奈恵の頭を撫でる。
「良い子だ。今日はあちこち名所巡って疲れたろうから、もうこれで寝た方が」
 言いかけた剛史が眼を剥いた。

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