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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第4章 逆らえない恋心

 剛史も納得顔で頷く。附属小学校は二クラスしかないので、二年に一度クラス替えが行われても、一学年のほぼすべての子はお互いに顔見知りにならざるを得ない。美奈恵は何と六年間の中の四年間、剛史とは同じクラスだった。
 剛史の瞳がふっと遠くなる。
「ほら、お前のバースデーのとき。谷山とかが来てて、結構大変なことになっただろ」
「ああ、あのときの話ね」
 美奈恵は小さく頷いた。

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