テキストサイズ

レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第4章 逆らえない恋心

 リングには十万円の値札が付いている。小さくてもダイヤだというのなら、これくらいはするのかもしれない。土産物店で気軽に買うような代物でないことだけは確かだ。
 剛史はリングをカードで支払った。
「美奈、迷惑でなかったら、受け取って」
 女の子が可愛らしいパステルピンクの袋に入れて渡したリングを剛史はそのまま美奈恵に押しやってくる。
「失礼ですけど、染谷さんに似てらっしゃいますね」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ