テキストサイズ

レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第4章 逆らえない恋心

 もう一人の背の高い方の女の子が好奇心満々といった様子で剛史に訊いてきた。
「そうですか?」
 相変わらず剛史はつれない。
「本当に有名人とかじゃないんですよね」
「違います」
 剛史は辟易した顔で言い、美奈恵の手を引っ張った。
「行こう」
 剛史は美奈恵の手を放してくれない。
「そんなに強く掴んだら、痛いよ、剛史」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ