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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第4章 逆らえない恋心

 しばらく手を掴まれたまま歩いていたが、堪えられなくなって痛みを訴えた。
「済まん。痛かったか?」
 剛史が我に返ったように美奈恵を見た。
「まったく染谷だか何だか知らないが、うっとしいな」
 先刻、若い女の子たちから質問責めされたことをぼやいているのだ。美奈恵は笑った。
「だって剛史って、本当に染谷君に似てるのよ。結構目立つから、仕方ないわね。まあ、良いじゃないの。若くて可愛い子にモテるんだから、悪い気はしないでしょ」

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