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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第4章 逆らえない恋心

「ちっとも嬉しかねえや。何度も言ってるだろ、俺は惚れた女一人にモテれば、それで十分なんだ」
「それはお生憎さま」
 美奈恵は笑いながら言い、〝それよりもお腹空かない?〟と剛史に問うた。
 丁度三年坂の途中で坂道は分かれ道に至る場所に来ていたので、二人はその分かれ道に入った。ここから先は二年坂と呼ばれる。
 二年坂沿いにも様々な店があった。二人は最初に眼に付いた小さな洋食屋に入ることにした。

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