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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第4章 逆らえない恋心

 すぐに若い女の子が冷たいおしぼりと水の入ったグラスを持って注文を取りに来た。二人ともオムライスを頼んだ。
 咽が渇いていたのか、剛史は氷の欠片の浮かんだ水をひと息に飲み干した。
「もう十月だっていうのに、何でこんなに暑いんだ?」
 剛史が手のひらで顔の汗を拭いながら言う。
「本当ね。いまだに日中三十度近いっていうんだから」

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