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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第4章 逆らえない恋心

 美奈恵も相槌を打ち、ひと口水を飲む。冷たい心地よい感触が咽を滑り落ち、生き返ったようだ。
「これ―、ありがとう。本当に良いの? 何だか申し訳ないみたい」
 まだリングのお礼をちゃんと言っていなかったことを思い出した。
 剛史は肩を竦めた。
「そんなにありがたがるほどのものじゃない。もっと、ちゃんとしたものを買ってやれれば良かったんだけど。一応、俺たち、夫婦だろ」

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